宇宙みたいな感じ

クロです。ジャンルも文体もばらばら 書きたいことだけ 主に映画、洋画が多いかな

【感想・解説】ヘレディタリー/継承(Hereditary)

・ヘレディタリー/継承について

2018年11月30日公開の、ヘレディタリー/継承を公開日に見て参りました。公開日に見た割に書くのが遅すぎやしないかね

 

アメリカ映画ですね。原題はそのままで、Hereditary。意味としては、遺伝の〜とか、代々の〜とか、先天性の〜とか。副題とだいたい同じような感じです。

 

遺伝」というと、あ〜何かまぁしょうがない事だなぁ〜みたいな感じがするなぁと思うし、実際観てもそんな感じがしました。

 

さて、監督・脚本はアリ・アスター。なんでも、これが長編デビュー作らしいですが…私は結構好きです。次作にも期待したい!

 

主演はトニ・コレット。恥ずかしながら彼女については知らなかったので、調べたことですが、シックス・センスに出演されてたんですね。

 

現代ホラーの頂点!とか、トラウマになる…!と言われていた映画ですが、果たしてどんな映画なんでしょうか??

あらすじから見ていきましょう!

 

・ヘレディタリー/継承のあらすじ

祖母エレン・リーを亡くした一家グラハム家の母であり、エレンの娘アニーはある日エレンの遺品から彼女宛の手紙を見つける。

それから、一家には不思議なことが起き始める。そして、ついに最悪の事故が…。

それをきっかけに一家は次第に崩壊していく。心が憔悴しきったアニーに謎の女性ジョーンが接近してくる。ジョーンはアニーの目の前で降霊術を試みる。

アニーは縋るように、その降霊術を行うが…。

そしてアニーは衝撃の真実を知る…。

 

とまあこんな感じですが、いや、どのシーンも重要な気がして、ネタバレを避けてあらすじとするとどうもぼやっとしたものになってしまいますね。

 

・ここからネタバレ!ヘレディタリー/継承の解説

ここからはネタバレになります。この映画はきっと、ネタバレ無しで観た方が面白いと思うので、是非観た後にでも読んでいただければと思います。

解説と言っていますが、いつも通り、ただ考えたことを何も考えずにに書いていきます。(矛盾してる?)

 

とりあえず登場人物をサラッと見ておきましょう。

 

エレン・リー…祖母。アニーの母。チャーリーの面倒をよく見ていた。何やら怪しげな集団にいたようだが…?

 

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↑アニー・グラハム…ミニチュアの製作を仕事にしている。夢遊病

 

ティーブン…アニーの夫。セラピスト?

 

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↑ピーター…グラハム家長男。アニーと仲が悪い。マリファナを吸っている。

 

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↑チャーリー…グラハム家長女、ピーターの妹。内気で、絵や図工が好き。ナッツアレルギー

 

ジョーン…アニーに接近する。息子と孫を亡くしているらしい…。エレンと知り合いだったことが判明する。

 

主要キャラはこんなとこですね。

 

グラハム家の祖母、エレンが亡くなり、一家が葬式に行くシーンから始まります。エレンさん、綺麗な方ですね。彼女の首にはネックレス。アニーの首にも同じマークのネックレスが。

 

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Wikipediaより転載)

さてこの、バースデーケーキみたいな形のマーク。

実はこのマークは、悪魔ペイモンのシジル(シギルとも)なんです。

後で出てきますが、このペイモンというのが、エレン率いるカルト教団が信奉していた悪魔。

 

母エレンを亡くし精神的に不安定になったアニーは、夫に「映画に行く」と偽って集団セラピーに参加します。

一方チャーリーは授業中に工作をしたり、鳩の首をちょん切ったり(怖っ!)、靴を履かずに外へ出たり、不思議ちゃん三昧。

彼女はエレンに育てられました。母乳も彼女があげて…。オカルト集団に好き放題利用されているのはほぼ間違いなさそうです。

 

そしてピーターはマリファナをスパスパ…

ピーターとアニーの仲は微妙なようです。なんでも、アニーが寝ている間にピーターとチャーリーに火をつけて殺そうとしたとか。(彼女は夢遊病です)

 

まぁあまり健全とも言えない家庭みたいですね。

 

そして事件が起きます。パーティに誘われたピーターは、チャーリーも連れていくという条件で車を借り、パーティに赴きます。

女の子に誘われたピーターはチャーリーを置いて、マリファナをスパスパしに行ってしまいます。

置いてけぼりのチャーリーは知らずに、アレルギーのナッツ入りケーキを食べてしまい呼吸困難に。慌ててピーターは病院へと車を走らせます。

猛スピードで車を走らせる中、鹿の死体を避けるためにハンドルを切ったところ、窓から出ていたチャーリーの頭が電柱に激突…。

ピーターは錯乱し、そのまま家へと帰ります。

 

翌朝首のないチャーリーの死体を見つけ、アニーは絶叫…。首は道路に置き去りにされ、蟻が集っていました(オエッ)

 

あまりよく見えてなかったのですが、ピーターが事故を起こしたあの電柱にも何か模様がありましたね。流れ的にはこのペイモンのシジルでしょうか。

つまりあの悲惨な事故は、偶然ではなくカルト集団の力によるものであったのではないかと推測できますね。恐ろしい…。すべてはピーターの体を手に入れるため…。

 

さて、偶然とはいえピーターの起こした事故(仮)でチャーリーが亡くなってしまい、元々良好ではなかったアニーとの仲も悪化します。怒鳴り合いの大喧嘩…。

 

落ち込むアニーの元に接近してきたジョーンという女性が、降霊術を教えてくれます。

興奮気味のアニーは、嫌がる夫と息子と共に教えて貰った降霊術を試みますが、次々起こる恐ろしい現象に男性陣はガクブル😨夫が儀式を強制終了します。

 

次第に追い詰められていく一家…。

アニーは屋根裏部屋でエレンの首なし死体を見つけます。エエーッ!!!???!?そしてエレンの秘密も。さらにジョーンは、カルト集団の一員だったのです!

一方ピーターは授業中にペイモンに取り憑かれ、顔を机に強打し鼻の骨を折ります。警告のようですね。

 

さすがに危険を感じたアニーは、チャーリーを降臨していた媒体であったチャーリーのスケッチブックを燃やすことを決意します。

前に試して、スケッチブックと共にアニーも燃えてしまうことを知っていたので、夫のスティーブンに頼みます。自分では(自殺するようなものなので)恐ろしくてできないからと。

 

しかしスケッチブックを火に入れた途端、まさかのスティーブンが大炎上!!アニーは絶望し叫びます。アアーッ!!!!あのね、スティーブンが1番可哀想だね。

ここでアニーにペイモンが憑依!絶叫顔から一変、スンッ…と真顔になります。あぁ…これは憑依…。

 

眠っていたピーターが目を覚ますと静寂。父と母を探しますが、そこで見たものは父の焼死体。そして憑依された母。天井にへばりついてるよ…怖っ。

 

物凄い速さで襲ってくる母から逃れ、屋根裏部屋へ。(アニー、めっちゃ天井張り付いてヘドバンしてるよ!!!)そこで、目に穴の空いた自分の写真(小学生みたいなイタズラですね)、祖母の首なし死体や、ゴリゴリと自分の首を切断する母アニー、そして白塗りの変な人達…こんなん見たら発狂モノですね。

ピーターは屋根裏部屋から窓を破って飛び降ります。バリーン!ドサッ

 

…生死は定かではありませんが、倒れているピーターの体に青い光がスーッと入っていきます。起き上がったピーターは、チャーリーがよくやっていた、上顎を舌で弾く癖をやってみせます。「コッッッ」

 

青い光はペイモン…と考えて良さそうですが、そうなるとペイモンはずっとチャーリーに入っていたと考えられますね。面白い。

 

屋根裏部屋へ着くと、不思議な儀式。首なし死体が彼にひれ伏し、謎の女性(ジョーン?)が語りかけます。「チャーリー、」と。ペイモン≒チャーリー説はほぼ間違いなさそうです。この記号を使うといろいろ語弊があるかもしれませんが、語彙力の限界…。察してください。

 

そして信者達がペイモン万歳〜!🙌ってとこで映画は終わります。微妙に余韻を残した終わり方、いいですね。

 

さて、細部見ていきます!

 

青いモヨモヨについて

随所で出てくる、光のような青いモヨモヨ。どうやら、グラハム家の人間に現れるようです。

・チャーリー…モヨモヨが現れた後、奇行に走る。

・アニー…夫が焼死し絶望、絶叫していたが、青いモヨモヨが現れるとスンッ…と真顔になる。

・ピーター…顔面を強打する。

ちょっと記憶が薄れてきて実は確証がないのですが、こんな感じだったかと。恐らく他にもありますね。

このモヨモヨは、ペイモンだと思われます。ペイモンの力とか、なんかそういう…。多分モヨモヨがあらわれるのは、一時的に取り憑かれたって事なんでしょう。

 

ちょっとモヨモヨの描写が難しいので、観てきた皆さんは記憶で補ってください。あったよねモヨモヨ💥

 

②首なし死体

首って何か鍵になってるんでしょうか。チャーリーは首が取れて亡くなりますし、エレンの死体も首なしになってしまう。取り憑かれたアニーは自ら首をギコギコと切り落とす…。

最後のツリーハウスの中では、首のない体がピーター(ペイモン)にひれ伏しています。

そして可愛そうなチャーリーの首が、偶像らしき物の頭部に使われています。なんとも罰当たりなことですね〜!!!

 

ところで、キービジュアルって言うんですかね、ポスタービジュアル?あのアニーとチャーリーの写真ですが、チャーリーの目の前にある緑の小物、あれもひれ伏した首なしの体の形ですよね。その前にはネズミの頭。意味深ですね(分かってない)

 

③チャーリー

チャーリーはカルト集団のリーダーエレンによって育てられました。

母アニーは、エレンが一家の男性に危害を与えることを何となく感じていたため、長男ピーターを遠ざけ、代わりにチャーリーを預けていました。(チャーリーに対してアニーはこのことで罪悪感を感じています。)

実はエレンの所属したカルト集団は、ペイモンを憑依させる肉体を求めていて、ペイモンは男の体に憑依する必要があったのです。

エレンはチャーリーが男の子だったらいいのに、というようなことを口にしていました。

 

チャーリーの癖(上の方で書きましたが)などを考えても、チャーリーにペイモンが憑依していた(知識が薄いのでこのように書きますが、憑依以上まで行っちゃってた可能性も有り)と考えて良さそうです。

恐らく、ピーターの体が手に入らないので一時的にチャーリーを器にしていたのでしょう。

それが、エレンが亡くなってから信者達はピーターの体を狙い、活動を始めた…と。

 

エレンは最後の方に出てくる写真で「女王」と書かれていますし、このカルト集団の所謂トップだったと見られます。トップが死んだら次のトップが必要ですよね。

遺品の本にあるように、ペイモンに必要なのは男の身体ですから、カルト集団は強行手段に出たんですね。恐ろしい…。

 

④ペイモン

ペイモンは他の場所ではパイモンとも呼ばれますね。発音の違いです。

 

ペイモンによって芸術の才能が与えられるようですが、チャーリーは図工が得意だったのもそういうことでしょうか。

 

ペイモンによる恩恵は富。えぇ…犠牲の割に普通だししょぼいじゃん。

 

アニーもある意味芸術の才能を持っていますが(ミニチュア)、彼女はどういう存在だったんでしょうか。彼女がカルト集団のネックレスをしていた(多分何も知らずに)のも気になりますし、何よりエレンの娘ですから多少影響を受けていたんでしょうかね。

 

⑤アニーとピーター

夢遊病で子供をやき殺そうとする(状況を見るに、自分も一緒に死のうとしていた?)なんて、普通じゃないはずです。何か意図があったのか。

また、これは夢だか夢遊病だか現実だか分かりませんが、アニーはピーターに向かって、彼を流産したかったと打ち明けます。ショック!!

 

しかしこれらの行動は、エレンから彼を守るためと考えることもできます。もともとエレンから守るためにピーターを遠ざけていましたし、アニーは、母のせいで父と兄が苦しんだことを知っています。息子を同じ目に合わせないために………というのは、深読みでしょうか?

 

⑥ミニチュア

ここまで見ていくと、ところどころ出てくるミニチュアの演出が気になりますね。なぜ作り物のミニチュアと、現実を繋げて見せているのか…。

 

映画を最後まで見ると、この一連の出来事はペイモンを信奉するカルト集団によって計画的に起こされた事ではないかと分かってきます。

 

ミニチュアの演出はこの真実を、暗に示しているのではないかと私は考えます。

 

⑦じゃあ、継承とは?

さて、彼らは祖母エレンから何を継承したのでしょう???

うーん、私にはわかりません!!!

 

可能性としては、ペイモンだったり、カルト集団のトップの座だったり…。まぁひょっとしたら「何」ってことはないのかもしれませんが。

 

キャッチコピー(?)では、「受け継いだら死ぬ!」的なことを言ってますね…物騒な。でもエレンさんもちゃーんと、「犠牲」って言ってますからね。そのエレンさんの言う犠牲とそれに伴う恩恵が、継承の内容なんでしょうか。

まぁ確かに、死にましたけども。

 

皆さんどう思います?

 

※余談ですが、エンドロールがいいですね。「継承」って感じします。

前の人の文字が次の人の文字に…って…(語彙力)

 

・ヘレディタリー/継承の評価

見た最初の感想は、な、なんだこれは〜っ!て感じでした。良くも悪くも。

 

ジャンルとしてはオカルトなんでしょうが、この映画をただのオカルト映画と思って観てしまうととても勿体無いような気がします。

オカルトとしては、まぁ面白いとは思うんですが正直、怖くはないというか…。この映画の怖さはまだ別のところにもあるというか…。

 

所謂、ほんとに怖いのは人間〜みたいな話(ヒトコワ)とはまた少し違いますが、その類の…でもそういう怖さも実はオカルトの一部なのか…?とか考えていると、観た後はあんなに「もう観たくない!」と思っていたのに、また観たくなってきました。そんな作品です。

 

びっくり ★☆☆☆☆

気味悪い ★★★☆☆

グロい ★★★☆☆

セクシー ★☆☆☆☆

寝れない ★★★☆☆

 

実を言うとそんな寝れないほど怖いわけではないのですが、ラストにかけてのあのシーンの凄まじさを評価してこの点です。心臓の弱い方は、観るなら心して観てください。

 

わたくし自身観た後はしばらくため息が止まりませんでしたが、私の隣で観ていた外人のお兄さんはしばらく呆然としていました。分かるよ。

 

いい映画でした。オカルト好きだしね。

みなさんも良かったら観てみてください。おすすめは誰かと一緒に。観たあとのあのなんとも言えない気持ちが緩和されます。(多分)

一人で観るなら、そのなんとも言えない気持ちをぜひ共有してください!

【感想・解説】死霊館(The Conjuring)

・「死霊館」って?

死霊館」(原題:The Conjuring)(2013年アメリカ)は、実在する悪魔研究家エド、ロレイン・ウォーレン夫妻の解決した中で、最も邪悪とされた事件を描いた映画です。

「最も」ってつくとハードルが上がりますよね。

 

ところで原題ですが、名詞のconjuringは奇術、手品といった意味なのですが…ん?なんだか面白いですね。なぜこんな題名なのでしょう…英語の題名って簡潔なのが多いですよね。

それにしても日本語の題名…だ、ださい!B級みたいだぞ!

 

 

監督はジェームズ・ワン「ソウ」とか、「インシディアス」とかも手がけた監督ですね。個人的には好きな作品ばかりなので、いや間違いないわ…といった感じ。

キャストはウォーレン夫妻にパトリック・ウィルソンヴェラ・ファーミガ

パトリック・ウィルソン、彼も有名なのは「インシディアス」かなと思います。

ヴェラ・ファーミガは綺麗な方ですね。彼女については知らなかったんですが、ドラマの「ベイツ・モーテル」に出てたのも彼女。確かにそうだったかも。この2人はシリーズの重要人物なので、今後も出てきますよ。

 

ほかの人に関してはいっぱいいるしぶっちゃけ役者さんの事は詳しくないのでカットします🦀

 

・あらすじ

野中に建つ古い一軒家に引っ越してきたペロン一家。引越し初日から続く怪現象に危険を感じウォーレン夫妻に助けを求めます。ウォーレン夫妻は、教会が唯一公認した悪魔研究家のエド・ウォーレンと、透視能力(この作品では霊能力に近い感じですね)を持つ妻ロレインの夫婦。

邪悪で危険な霊が取り憑いた家を清めるため、彼らは悪魔祓いの許可を得るための証拠集めを始めます。そんな中でエドとロレインは恐ろしい真実にたどり着きます。

しかし霊はペロン一家の母キャロリンに取り憑いて、娘を殺そうとします。彼女を止め、救うためにエドはその場で悪魔祓いを試みる…

 

という内容なのですが、怖いか怖くないかで言ったら個人的には…あまり怖くはなかったです。(もちろん人によると思います。)

このシリーズって結構バーンて驚かしてくることが多いんですが、全体的にどの話でも教科書通りの驚かし方しかしてきません。「来る!」って思ったら来ます。簡単だね。

 

あと、詳しくはここではまだ書きませんが、細かいシーンでもなんとなく覚えておくと、次作以降で「あっ」となることがあるはずです。シリーズの中での作品同士の繋がりって面白いですよね。

 

・ここからネタバレ!「死霊館」の解説、解釈

ここからはネタバレになるので、見たくない方は最後の評価の所まで飛ばしてください。

 

①ウォーレン夫妻の事件解決録

ウォーレン夫妻は講演会で、自分たちの解決した事件について語ります。

その中の1つ、アナベル人形の事件。映画の冒頭で触れていますね。ウォーレン夫妻が解決し、人形は彼らの家で保管されているようです。

アナベル人形はあまりに有名になりましたが、この「死霊館」では直接関わってくることはほとんどありません。

じゃあどこで出てくるの?

次回作でがっつり出てくるので、ご安心下さい!

あと回想で出てくる悪魔祓いのシーン、これもちょっと覚えておいてもいいかも。

 

②悪魔について

どうやら悪魔の活動には3段階あるらしいです。まず「出没」、囁き声や足音で存在を知らせます。次に「攻撃」、精神的に脆くて影響を受けやすい人を標的にし、攻撃して弱らせます。そして弱って意志の力を削いだところで最終段階「憑依」をします。

 

なんとなく悪魔のことがわかりましたね。これを頭の隅に残しつつ、内容を見ていきましょう。

 

③ペロン一家

映画の舞台となる家の住人ペロン家の皆さんを先に並べておきます。

父ロジャー、母キャロリン、娘アンドレア、ナンシー、クリスティーン、シンディー、エイプリル、そして犬のセイディー。

キャロリンは恐らく専業主婦ですね。シンディーは前から夢遊病の症状があったようです。エイプリルは学校に行ってないので未就学児でしょう。

犬のセイディーは、引っ越してきた初日の夜に死んでしまいます。かわいそうなイッヌ…🐶

 

④呪われた家

・この家の最初の持ち主(1863年)は農家のジェドソン・シャーマン、妻のバスシーバ。

バスシーバはセイラム魔女裁判の死亡者メアリー・エスティの親類です。セイラムの魔女裁判はとても有名ですね。興味のある人は調べてみてください。

バスシーバは生後七日目の自分の子供を悪魔の生贄にしようとしました。しかし夫に見つかり、彼女は庭の木で首吊り自殺をします。悪魔に忠誠を誓いながら…。

さて、なんだか雲行きがあやしいですね。彼女は自殺の際、この土地を奪う者を呪うと宣言しましたが…

 

ところで、生後七日目というのには何か意味はあるのでしょうか?日本にはお七夜というのがありますよね。

知ってる方いたら教えてください。

 

・次の入居者であったウォーカー夫人の息子ローリーが失踪、夫人も地下室で自殺します。

 

・その後土地は分割して売られましたが、敷地内に住む少年や隣の家のメイドが死亡するなど、不可解な事件が起きます。

 

・バスシーバの言う「この土地を奪う者」は、この土地に住む者という訳ですね。

 

⑤怪現象ラッシュ!

さて、ここでペロン一家を襲った怪現象について、ゆっくり見ていきましょう。

 

・家中の時計が3時7分で止まる

→バスシーバの死亡時刻は3時7分。ウワーッ!!…とは思いますが、だからどうしろと言うんでしょうか。

 

・謎の腐敗臭

→悪魔が活動する時のにおいらしいです。迷惑なことです。

 

・クリスティーンが寝ている間に足を引っ張られる

・クリスティーンがささやき声を聞く

→これらは連続して起きたので、同一の霊の仕業かもしれませんね。

ささやき声で存在を知らせるのは悪魔の仕業ですから、もしかしたらバスシーバかな?

 

・クローゼットの上に老婆の霊、アンドレアに襲いかかる

・母キャロリンが何か飲む

→うーん、キャロリンは何か飲みましたね…いいものでは無いことは確かです。話の流れ的にはゲボーッて何かを流し込んでるのはバスシーバでしょう…オエッ…。気持ち悪いけど、この表現もシリーズの中では覚えておいていいと思います。オエッ…。

アンドレアを襲った老婆も同じ姿(ネグリジェみたいな)をしているので、アンドレアを襲ったのもバスシーバだと分かります。

 

・エイプリルが幽霊と話す

ローリーという名前です。ん?ローリー?ヒエーッ。彼とは、オルゴールの鏡を通して会うことができるようです。ロレインが見たのは、白襟の黒い服の男の子の姿。

 

・絵画が落ち、笑い声が聞こえる

→笑い声は子供のものでした。ローリー

 

・暗闇から手が伸びて、手を叩く

→1回目はクローゼット、2回目は地下室の階段で起きました。クローゼットはローリーの隠れ家があるようです。これもローリーの仕業でしょうか?

 

・シンディーが取り憑かれて徘徊する

→取り憑かれたシンディーはローリーの隠れ家に向かいます。マイクは子供の声を拾っていました…こ、これもローリー!?

 

いや、ローリー主張強くね?と思ったけど、ローリーと断定できるものはその一部ですね。子供の声などは、後に死んだ他の子供のものである可能性もあるでしょう。

 

・ついでに、メイドの霊

→メイドも死んでますよね。ところで、彼女の言う「あの女がやらせた!」とは…???

そのうち分かるとしましょう。

 

ここで先程の悪魔の活動3段階を思い出してみると、もう憑依チェックメイトって感じですよね。

 

⑥バスシーバ

・ロレインは地下室にて、ウォーカー夫人の霊を見ます。

(ところで地下室に落ちた時結構な高さ落下したけど、よく無事だったね、ロレイン)

ウォーカー夫人は血のついたナイフと、ローリーと思しき子供を抱えています。『あの女がやらせた…ッ!!』

そう、ローリーは失踪ではなく、ウォーカー夫人によって殺されたのです!!ウォーカー夫人はバスシーバに取り憑かれていたのでしょう…。かわいそうに。

きっとあのメイドの霊も、取り憑かれて誰かを殺したメイドなんでしょうね。はぁ…。

 

・バスシーバは母親に取り憑いて、子供を殺させるのです。神の授かりものである子供を殺すことは、神に対する冒涜だそうで。

生前バスシーバがし損なった生贄の儀式の再現のようでもありますね。

 

・取り憑かれたら子供を殺しちゃうみたいだから、気をつけないとね。

ん?キャロリン、そういえば何か飲み込んでなかった???んん〜???

…手遅れ感が半端ないまま、物語は終盤へ。

 

⑦悪魔祓い決行

とにかくとりあえず家を離れた一家ですが、キャロリンがクリスティーンとエイプリルを連れてあの家へ向かってしまいます。

で、2人を殺そうとします。

あーっ、やっぱりもう取り憑かれてた…。

人選がちょっと謎ですね。末の2人ではなく、あえての三女と五女。

手近な所にいたのかな?ここら辺は私には分からないということで。

 

・どうやらキャロリンの体が家から出ると彼女は死ぬようだし、神父が来るのを待ってたらキャロリンが持たないしということで、エドが悪魔祓いを行うことにしました。

順調…と思いきや、暴れて拘束を解いてしまいます。まだ保護されていなかったエイプリル目掛けてまっしぐら、絶体絶命!!

 

・まぁ間に合うんですけどね。エド悪魔の名前「バスシーバ」を呼ぶことにより、悪魔はキャロリンの体から去りました。

これも重要ですよね。悪魔は、自分の名前を呼ばれると弱い。だから悪魔祓いをする時にはその名前を聞き出すんですね。

 

とりあえずペロン家から悪魔は去り、まぁめでたしと言ったところでしょう。

 

・「死霊館」の評価

怖さで言うとまずまずといったところですが、世界観の作り込みや雰囲気、話の展開となどの点では個人的にはわりと高評価です。

ただあのお涙頂戴みたいな解決方法はホラー映画としては…でもいい話でした。

 

びっくり★★☆☆☆

気味悪い★★★☆☆

グロい★☆☆☆☆

セクシー☆☆☆☆☆

寝れない★☆☆☆☆

 

てな感じですね!星が少ないのは低評価ということではなく、これはあくまで項目別の特徴です。

これで言うと全体的に若干不気味な雰囲気を出しつつちょっとびっくりさせてくる…みたいな。察して。

 

前のブログからこの記事を移すにあたってもう一度観直して、内容も変えたのですが

前のブログ、クリスティーンちゃんのこと男の子と勘違いしてました。確かにちょっとボーイッシュだけども。笑

 

ブログ引越しして初の映画記事です。いかがでしょう〜しばらくはこんなふうに前のブログの記事の移動ですが、内容も改善して載せる予定なのでお付き合い頂ければと思います。

では!

引っ越しましたよ〜

こんにちは!

 

以前、某ホラー映画ブログに色々感想などを書き綴っていたのですが、色々あってはてなブログにお引越しいたしました😌

 

なんか見た事あるぞって方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんね〜ま私の名前もブログの名前も変えてるので分からないか!

類い稀な偶然と推理力をお持ちの方へ。実は引っ越したら近くにTSUTAYAのない街になってしまったので、TSUTAYAチャレンジは失敗です。ごめんなさい。ゲオもない。えっ…?

TSUTAYAチャレンジってのは、地元にあった小さなTSUTAYAのホラー棚を制覇するってチャレンジです。多分1段目くらいで潰えた。あ行から抜け出せなかった気がする)

 

そろそろ初めましての方へ…。わたくしのブログは、(主に)ホラー映画を見て感想、自己解釈などを書き綴ってゆくブログです。解説紛いのことももしかしたらいたしますが、基本的に何も考えずに映画を見ているので、全体として拙い内容になります。

それでも読んでくれた方が何かの映画を見る、あわよくばその映画を好きになるきっかけの一部程度にでもなれればいいなと思っております。

 

映画を実際に見てみて、私とは違う感想を抱くこともきっとあると思います。人間ですからね〜🙄そんな時はぜひコメントで私にも教えてください。

人と映画を見ることの楽しみって、感想や解釈の共有だなって思ってます。私は基本1人で見ますが…なんか寂しい😊💦…ので私と感想を共有してくれたらとっても嬉しいです。

 

以前のブログの記事については、ちまちまゆっくりとこちらに移していく予定です。内容忘れちゃったからもう1度見なきゃ…😨👻

 

一応映画ブログってことになってますが、映画以外のなんか好きなことについても書けたらいいなと思います。

 

まぁ綺麗事じみたことを並べましたが、実際目的としては私のメモ書きです。ははっ。

でもフェルマーだってあれ、メモ書きでしょ。(失礼)